くらし情報『樋口一葉の“奇跡の14か月”を振り返って感じた「彼女は5000円札にいるべきじゃない」』

2021年4月22日 21:30

樋口一葉の“奇跡の14か月”を振り返って感じた「彼女は5000円札にいるべきじゃない」

もう「コツコツ働く」だけでは、どうにも挽回できなかったわけだ。

そんな彼女は「そういえば……」と、前述の姉弟子・三宅花圃が、’88年に発表した小説『藪の鶯』で原稿料をもらっていたことを思い出す。

そして「よし、私もいっちょ小説を書いてみよう」と思い立つのだ。つまり、一葉が小説家を志した大きな動機は「家族の生計を立てること」だった。ちなみに『藪の鶯』の成功を受けて、一葉以外にもたくさんの女性が小説家を目指し始めたそう。三宅は当時のインフルエンサーであり、YouTuberでいうHIKAKINみたいな立場だった。

そこで、19歳のときに知人を通じて新聞記者であり作家の半井桃水を紹介してもらう。一葉は、半ば押しかけ女房的に桃水に弟子入りをする。そして、桃水のすすめで、本名の奈津ではなく「一葉」というペンネームを使うことにした。

「一葉」の由来は「インド僧の達磨が一枚の葉に乗って中国に渡り手足を失ったこと」と、「貧乏(お足がない)」を掛けたこと。当時の極貧生活を皮肉ったペンネームなのである。

一葉は、桃水が主宰する同人誌、新聞などで小説を書き始めた。しかし、彼女が望んだほどの収入はない。

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