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バンドギャル、通称「バンギャ」という生き物をご存じだろうか。「V系、ヴィジュアル系バンドにハマる女子」を指した言葉だ。
地下のライブハウスで野生のバンギャに遭遇したら、そっと会釈してその場を離れたほうがいい。なぜなら、バンギャの多くは闇を抱えており、近づいたらあっという間に飲み込まれるであろうからだ。
今回は「バンギャは、なぜ病むのか」について調査してみた。筆者はV系バンドのライブに参戦し、小動物のように震えながらファンの方におそるおそる声をかけ、座談会を催していただいた。バンギャからの生の声も、ほぼ無編集でお届けしてみよう。
■ネオV系の時代に見た「バンギャ」とは?
初めてV系のライブを観たあの光景は、はっきりと覚えている。「ネオヴィジュアル系ブーム」真っただなかの2000年代初頭。ライブハウスのほこりっぽい地下への階段を下りて受付でドリンク代を払い、ドアを開けた瞬間に「この世の終わり」かと思った。
棘(とげ)だらけのバラが巻かれたハンドマイクを持つボーカル。舞うことを優先するあまり、運指が追いついていないギタリスト。バスドラムにはミッフィーちゃんのぬいぐるみが貼りつけられており、踏むたびに大きく痙攣(けいれん)
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