くらし情報『故・大杉漣さんが演じた『教誨師』、受刑者や死刑囚を“償い”に導く仕事の重みと葛藤』

2021年6月9日 05:00

故・大杉漣さんが演じた『教誨師』、受刑者や死刑囚を“償い”に導く仕事の重みと葛藤

私だってそういう縁がくれば人を殺したくないと日ごろは思っていても、殺してしまうものです。ここはとても大切な視点で“人間として生きていく悲しみを共有する”ことが教誨の原点。そこから仏さまの光が差しこみ真の人間性回復が起こると信じます。仏教的な考えではこの世に生を享けてからが私の命が始まりではないのです。この命は、これまでもずっと続いてきて死んで終わりではない。未来にわたって果てしなく続くものなのです」

そのサイクルの中で犯罪に手を染めてしまうことがあるとの考えだ。悪人も善人もいない。縁の中で繰り返されている。と語るA住職はこれまで多くの声を受け止めてきた。

■死ねなかった受刑者
償いは十字架を背負い

前出の加藤牧師の教誨の場にも罪の大きさや将来のことなどを悩む受刑者が訪れる。

「ですが悔い改め、神を信じたからといって、被害者家族から許されることはないでしょう。殺人を犯した人で自分の罪に耐えられず何度も死のうと思ったけど死にきれない、と明かした人がいました」

そんな彼に対し、加藤牧師が伝えたことは、

「過去は変えられない。罪を犯した人は自分がやってきたことに立ち返って、自分を変えないといけない、と。

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