最後は海に還るって……。
見たいのはファンタジーじゃなくてリアルな大人の恋愛という意味でがっかりでしたね。
綾野剛は『カーネーション』(’11年NHK)の周防龍一役、『最高の離婚』(’13年フジテレビ系)の上原諒役と女性の胸をときめかせる優しい男を演じるのがうまい。今回も優しい男ではあったけど、ストーリーが子どもっぽくてこれじゃない感が拭えませんでした」
続けてヒロインの石原さとみについても、
「石原さとみもリアルを上手に演じられる女優さんなので本当に残念!ヒロインが海から来た生物という段階で冷めてしまったんですよね」
田幸さんも、同作を挙げる。
「石原さとみさんは可愛く、魅力的でしたが、プロモーションビデオみたいでした。それと、これは誰もが指摘していますが、『MIU404』や映画『ヤクザと家族』で改めて綾野剛の素晴らしさを感じていただけに、“見たい綾野剛はこれじゃない!”が大きいです」
と、キャストのよさが生かされていない設定を指摘。
「SDGsムーブメントによる海洋汚染問題を取り上げる時代性、「現代の人魚姫」というテーマ設定は面白いと思うのですが、だとしたらもう少し脚本を練ってほしかった。
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