くらし情報『引退した師匠と自殺した姉の志を受け継ぎ、男社会に挑む“ママ漁師”の挑戦』

2021年7月10日 11:00

引退した師匠と自殺した姉の志を受け継ぎ、男社会に挑む“ママ漁師”の挑戦

「収穫はどれくらいあったのか」探り合うのも日常だ。

解禁日の初日は、2か所の漁場をめぐって、アワビ23個、サザエ30キロ、トコブシも少々。今年初の素潜り漁にしてはまずまずの収穫だった。

だが、こうした毎日が続くわけではない。天候が崩れると、身の危険にさらされるため漁は中止。晴れても潮の流れや波風、水の透明度によって海に出られないこともある不安定な仕事だ。

晶さんには素潜り漁のシーズンが始まる前、必ずやっている験担ぎがあるという。

「龍神様が祀られた赤い鳥居が目印の名島に船をつけ、素潜り漁の安全と豊漁を祈願するんです。今年は解禁日に波やうねりがなかったから、無事にお参りできました。

それと……もうひとつ。師匠のもとを訪ねること。今年は挨拶に行ったら、私の顔を見ても、最初は誰だかわからなかったみたい。『四郎さん!晶だよ』『潜り、始まったよ』って話しかけたら『おお晶か』って思い出してくれた(笑)」

晶さんが師匠と呼ぶのは、葉山で半世紀以上にわたって漁師をやってきた矢嶋四郎さん(85)。今は引退しているが、晶さんは10年ほど前に四郎さんに弟子入りを許され、漁師になれた。

四郎さんは最近、外に出ることもままならず、家で過ごすことが多くなった。

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