くらし情報『引退した師匠と自殺した姉の志を受け継ぎ、男社会に挑む“ママ漁師”の挑戦』

2021年7月10日 11:00

引退した師匠と自殺した姉の志を受け継ぎ、男社会に挑む“ママ漁師”の挑戦

そんな師匠のためにも、豊漁を願い、晶さんは海に潜る─。

■漁師になるため“師匠”のもとへ

「私、漁師になりたい」

1人で漁業組合の門を叩いたのは、2012年秋のこと。

「最初は私1人で漁業協同組合に行って『漁師になりたい』と相談したんですが、全く相手にされませんでした。3回通ったけど、ダメ。うちは漁師の家系ではないし、女だし、無理だと思われていたようです。それでも諦めきれなくて、師匠になってくれる人を探しました」

真っ先に脳裏に浮かんだのは、真名瀬の浜でほかの漁師たちとは群れず、少し離れたところに船を揚げていた一匹狼の漁師・矢嶋四郎さんの顔だった。

「2007年真名瀬の海岸に遊歩道をつくる計画が持ち上がったとき、住民の反対運動が起きて……。その先頭に立っていたのが四郎さん。自分が生きてきた真名瀬の海を守るために『命がけで反対する』と言っていた四郎さんの顔が忘れられませんでした」
─弟子入りするなら、四郎さんしかない。

晶さんは仕事の合間に足しげく真名瀬の浜に通い、四郎さんのもとで網の掃除などを手伝うようになった。

「私、漁師になりたいの。どうしたらいいかな?」

「いつでもいいよ!」

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