くらし情報『【特集:戦争体験】背中の子が息絶えていることに気づかない女性の姿に』

2021年8月16日 07:00

【特集:戦争体験】背中の子が息絶えていることに気づかない女性の姿に

【特集:戦争体験】背中の子が息絶えていることに気づかない女性の姿に
稲垣さんは2016年末まで助産師として子どもをとりあげていた
終戦から76年──。戦争の怖さや苦しさ、悲しみなどを語り継ぐため、過去の週刊女性PRIMEや週刊女性の誌面から戦争体験者の記事を再掲載する。語り手の年齢やインタビュー写真などは取材当時のもの。取材年は文末に記した。(【特集:戦争体験】第5回)



分娩から身を引いた兵庫県伊丹市の元助産師、稲垣よしゑさん(96)。これまでに1万人以上の子どもをとりあげ、70年以上にわたり、新しい命と向き合い続けてきた。

原点は幼少期に兄と両親を相次いで亡くしたことにある。

「兄と父が亡くなったあと、看病がたたったのでしょう。母は1年ほど寝たきりでしたが、回復することなく亡くなりました。私は末っ子で、いつも母に甘えていたからショックでしたし、何もできないことが悔しかった……」

よしゑさんは10歳だった。

助産師の叔母によくいわれたことは、「あんたは両親がいないんだから早くひとり立ちして、生きていく術を身につけなきゃダメ」ということ。

その言に従い、資格を取り戦時中から、よしゑさんは助産師・看護師として働いた。

■助けを求める声が耳にこびりついて

そこで戦争に踏みつけられた多くの命を目の当たりにした。

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