このときの学びが、その後の俳優人生に大きな影響を与えたと明かす。
「体育は、文字通り“体を育む”と書きます。ですから、大学時代に人間の身体に関するさまざまなことを教わった。そのひとつに、古代ギリシアの医師で、“医学の父”と呼ばれるヒポクラテスの『人は身体の中に100人の名医を持っている』という言葉があった。
自分次第で、身体というのは健康にもなるし不健康にもなる。筋肉をしっかりつけた人は、いつまでも若く、そして病気にかかりづらい。そういった学びがあったから、僕は役者になってからも身体を鍛えることを心がけたんですね」
論より証拠。目の前の千葉の身体を見ると、名医が100人どころか200人くらいいるのではないかと疑いたくなるほど。そのうえで、「無理は禁物ですよ」とアドバイスも忘れない。
「いちばん大事なことは足腰が衰えないようにすること。最低限の筋肉をつけておくために、定期的に坂道を歩いたり、膝の周りの筋肉を落とさないように下半身の運動をするようにしてください。
テレビを見ながらでもいいので、肩幅ほど足を広げて、スクワットの要領で腰を落とす。これを50回続けられるようになってほしい。
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