くらし情報『訪問診療医が語る『コロナ自宅療養者』のリアル、“持病なし”でも重症化する可能性』

2021年9月14日 11:00

訪問診療医が語る『コロナ自宅療養者』のリアル、“持病なし”でも重症化する可能性

訪問診療医が語る『コロナ自宅療養者』のリアル、“持病なし”でも重症化する可能性
自宅療養中の男性の様子。酸素を吸入するチューブをつけ、酸素飽和度を測っている
デルタ株の蔓延(まんえん)による「入院難民」。9月6日現在、東京都だけで自宅療養中の人は約1万7千人、入院・療養等調整中の人も4千人近い状態だ。いまコロナに感染し、自宅で症状が悪化したらどうなるのか。医療サービスは私たちを助けてくれるのか。医療ジャーナリストの市川衛さんが自宅療養者の「生命線」として活動する訪問診療医の診療に同行した。

■単身赴任でひとり暮らしの男性を訪問

「えいしょ」

最高気温35℃、猛暑日となった8月26日の都内某所。訪問診療医の佐々木淳(医療法人社団悠翔会理事長)は、大型の空気清浄機のような機械を車の後部トランクから引き出した。在宅での酸素投与に使用される「酸素濃縮器」だ。重さ20キロはある機械を抱え、エレベーターのないアパートへ向かう。患者の部屋は6階。階段を上っていくうちに息は荒くなり、額から汗が滴り落ちていく。

目指す部屋の扉は、換気のためわずかに開いていた。その隙間から、控えめに声をかける。「○○さん、内科医の佐々木です。酸素を届けに来ました」

かすかな応答を確認したのち、佐々木は玄関先で準備を始めた。

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