くらし情報『テレビ・映画から「肝っ玉かあさん」が消えた!? 昭和から令和まで“母親役”の変遷』

2021年10月17日 21:00

テレビ・映画から「肝っ玉かあさん」が消えた!? 昭和から令和まで“母親役”の変遷

当時のお母さん、もとい女性たちの境遇は本当に悲惨だった。だから、映画に対して自分たちの境遇と重ねて泣きつつも、同時に『うちのほうがまだまし』と、自分たちよりもっとつらい状況の人を見にいくことで励みにしていたんです」(竹山さん)

別の意味で代表的なのは、松本清張の小説『鬼畜』に登場する母親。映画版は岩下志麻が、テレビ版は黒木瞳や常盤貴子が演じた母親像は昭和初期のもうひとつの典型だった。常盤版『松本清張鬼畜』(’17年テレビ朝日系)の脚本も担当した竹山さんは語る。

「昭和初期当時の日本には、自分のために子どもを殺してしまう親がかなりいました。昔は今よりも“生き死に”が近くにあったから、大事な後継ぎだと思えばむやみやたらに可愛がるし、不遇があれば『この子を殺せば私は楽になる』と一気に憎しみへと変わった。大人も子どもも、生き延びることに必死でしたから」(竹山さん)

その後、1964年の東京オリンピックを経て日本の景気は上向きに。そのときに現れたのは、京塚昌子や森光子に代表される強くて明るいお母さん像だった。「このころはもう、映画よりもテレビが主導の時代。テレビは映画と違って地獄を見せる媒体ではありません。

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