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何かと敬遠されがちな「PTA」。保護者からはさまざまな不満や意見が聞こえてきますが、では、先生たちの本音はどうなのでしょうか。これまで数多くのPTAを取材し、11月12日に『さよなら、理不尽PTA! ~強制をやめる!PTA改革の手引き』(辰巳出版)を上梓するノンフィクションライター・大塚玲子さんが、その実態と本音に迫ります。
■「会費が給与から天引き」のケースも
「PTAって保護者の団体でしょ」と思っている人がほとんどでしょう。でも実は、PTAにはP=親・保護者だけでなく、T=教職員も入っています。
役員になったり、活動をしたりするのは保護者、実質的に母親ばかりが想定されていますが、教職員も有無を言わさず加入させられることが多いのです。つまり、先生たちも意思確認がないまま会費(平均で年額3~4千円)を負担させられているということ。なかには「PTA会費が給与から天引きされる」という学校さえあるようです。
これは、なかなかひどい話です。本人の意思にかかわらず会員とされ、会費をとられるというのは、保護者においてもひどい話ですが、特に会費の用途を考えたとき、教職員の自動加入はますます異常です。
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