柴田容疑者も自分で出演していたが、男優を依頼して撮影することもあった」(捜査関係者)
背景には、インターネットの普及により、店舗や販売ルートを持たずとも個人間で売買するスタイルが確立したことがある。撮影機器の高性能化も進み、専門技術がなくてもプロ並みの動画をつくりやすくなった。アダルトビデオ(AV)業界の水面下では、闇に紛れるように無修正のいわゆる“裏ビデオ”がネット上で取引されている。
山下容疑者は、
「販売したことは間違いないが、映像を粗くしてアップロードしたのでわいせつの認識はなかった」
と容疑を否認。
柴田容疑者は、
「お金を稼ぐためにわいせつ動画を販売していた」
と容疑を認めている。
一斉取り締まりによる同容疑で同じ日、警視庁は新宿区の会社役員・福田茂人容疑者(36)、足立区の海上自衛隊員・星将人容疑者(32)、同区のカメラマン・木内峻容疑者(36)を逮捕。
愛知県警は名古屋市の自称自営業・田渕友浩容疑者(38)、同市の会社役員・廣井朗弘容疑者(43)を逮捕した。
「逮捕された7人の売り上げ総額は約4億7000万円にのぼる。1本あたりの単価が数百円の作品もある中、ダントツに稼いでいたのは山下容疑者だった」
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