そうなると、お金は入ってこないわけで、この状態は洗脳しているはずの夫にメリットがあるとは言えないと思うのです。
もし本当に夫がヤバい人で、麻耶を洗脳して思い通りに動かせるのなら、それこそ脱ぐ仕事のような高収入が見込めるような仕事をバンバン取ってきて、働かせてもおかしくありません。しかし、現実問題そんな様子はない。洗脳とまで言うのは、ちょっと大げさではないでしょうか。
それなら、どうして麻耶は不安定なのか。これは彼女自身が抱える問題に起因しているように思えてなりません。
■「ほめられたがり」な麻耶が陥る“支配関係”
2014年7月14日に配信された『ダイヤモンドオンライン』の記事で、麻耶はアドラー心理学の第一人者で『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)の著者である哲学者の岸見一郎氏、編集・ライターの古賀史健氏と鼎談しています。
麻耶は岸見氏に「人に合わせてしまうクセ」があることを告白し、その理由を「嫌われたくないから」と自己分析しています。しかし、岸見氏は「人に合わせれば、人の責任にできるから」とアドラー心理学的な解釈をしています。
岸見氏は「たとえばフランス料理を食べたいと思っていたけれど、友人が中華料理を食べたいと言ったとする。
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