くらし情報『「絶対に諦めない」21歳の娘を殺された父の執念、時効制度を撤廃させた9227日の闘い』

2021年12月18日 13:00

「絶対に諦めない」21歳の娘を殺された父の執念、時効制度を撤廃させた9227日の闘い

「絶対に諦めない」21歳の娘を殺された父の執念、時効制度を撤廃させた9227日の闘い
殺人事件被害者遺族の会『宙の会』代表小林賢二さん撮影/北村史成
’96 年、東京・柴又で上智大学に通う小林順子さんが何者かに殺害され、現場となった家は放火された。事件から25年がたつがいまだに犯人は逮捕されず未解決のままだ。平穏に過ごしていた家族はその日から一転、“被害者遺族”と呼ばれ、暮らしを変えざるをえなくなる。父親の小林賢二さんはつらい現実から目をそらさず闘い続け、ついに時効撤廃を勝ち取った。怒濤の日々をどう乗り越えてきたのか――。

■いつもの景色がトラウマに

東京下町の住宅街を車で走っていた。車窓から見えるのは何の変哲もない景色のはずだが、後部座席に座るその老紳士は、動揺を隠しきれなかった。

「あの日、駅前からタクシーに乗って現場に向かったんです。車に乗ってここを走ると、その時と目線の高さが同じになるから、否応なしに思い出すんです」

それは、当時から今も引きずっている心象風景だった。

「パトカーも救急車も消防車もずらっと並んで、野次馬の人垣もできていて……」

脳裏に深く刻み込まれ、決して忘れることはないあの瞬間が、現場へ近づくにつれて一気にフラッシュバックする──。

老紳士は、殺人事件被害者遺族の会「宙の会」

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