
正月でも仕事の親を保育所で待つ子供たちがいる(画像はイメージです)
小さい子どもを抱えて深夜まで働いている家庭は少なくない。
だが、さまざまな事情から子どもを見てくれる身内や友人がいない場合、親たちは夜間保育所を利用するしかない。年末年始であってもだ。
■働き方の多様化で需要増
夜間保育所とは保護者が夜間に働く必要がある場合や、なんらかの事情で家庭での保育ができない場合に、夕方から夜間にかけて子どもを預かる役割を担う保育施設のこと。
国の認可を受けた夜間保育所と認可外の夜間保育施設があり、中には深夜まで、また24時間の運営をしている保育施設もある。
厚生労働省によると認可夜間保育所は全国で79施設(2019年4月1日現在)。働き方の多様化でニーズはあるものの認可夜間保育所の数は圧倒的に少ない。
百貨店で働く佐藤幸恵さん(30代・仮名)は舞台関係の会社に勤務する30代の夫と4歳と2歳の子どもの4人暮らし。
2人ともこの大みそか、元日は仕事だった。普段利用している夜間保育所が冬休みになったため、この年末年始は認可外の夜間保育所を一時利用した。
「夫も私も1年でいちばん忙しい時期。
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