震度4を超える地震が昨年から頻発。今年は「何もない」ことを祈るが、対策するに越したことはない。大きな備えに腰が重いなら、身近で、できることから手をつけよう。うってつけが100均グッズ。使い方次第では大きな安心へとつながる。

震度6弱を記録した2018年の大阪府北部地震で被災した直後の写真。左が同じマンションのお隣さんの家のキッチン。右がこまめな防災対策をしていた国際災害レスキューナースの辻直美さんの家のキッチン■防災=日常の暮らしの質を上げる
「“防災準備=防災グッズを買いそろえること”と思っている人が多く、実際にはそれの、使い方がわからないというケースがよくあるんです」
と話すのは、国際災害レスキューナースの辻直美さん。いざというときに使えなくては何の意味もない。
「防災を特別なものとして考えるのではなく、日常の延長線上にあるものとしてとらえてください。普段からやっていないことは絶対にできないし、災害はいつくるかわからないからです。
日ごろから部屋をきれいに片づけておくこと。節水や節約をすること。非常食を普段使いにして、切らさず買い足すなど。“防災=暮らしの質を上げること”と思って、防災対策をしてほしいですね」
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