くらし情報『“福島差別”に甲状腺がんの発覚、ローマ教皇に訴えたいじめ「終わらない原発事故」に向き合う子どもたち』

2022年3月11日 05:00

“福島差別”に甲状腺がんの発覚、ローマ教皇に訴えたいじめ「終わらない原発事故」に向き合う子どもたち

「これから検査を継続して、予後が本当にいいのかも調査してほしい。私たちが声をあげることで、ほかの人も声をあげられる状況になってほしいと思います」

11年、周囲に言えずに生きてきた詩穂さんの実感のこもる言葉だ。

また、裁判を通して知り合った同じ境遇の仲間の姿に、詩穂さんは胸を痛めている。

「私もいろいろなことをあきらめたけれど、がんに罹患した年齢が低いほどあきらめるものが多い。身体と心に負担を抱え、恋愛も結婚もしない、1人で生きていく、と」

大学進学も就職もあきらめ、生命保険にも入れないと話す原告の仲間。せめて相談し合えること、共感し合えることの意義は大きいと詩穂さんは改めて感じている。

「裁判を通して(事故とがんの)因果関係を明らかにしてほしいし、乏しい医療支援も改善してほしい」

そして、同じように苦しんでいる、福島県の300人近い甲状腺がんの子どもたちを勇気づけたい─、そう願っている。詩穂さんは、何度も「私より若い人」「私より病状が悪い人」「まだ1人で苦しんでいる人」を慮っていた。

県外避難で生じた罪悪感

画面越しに、わかなさん(26)は静かに呼びかけた。

「つらくても、生きていてください」

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