「日本人女性の多くは、自分の能力を低く考えがちです。よく、私は事務の経験しかないなどと言いますが、話を聞くと多くのスキルをお持ちです。
例えば、大人数の部署で事務をしていた人は同時に複数の作業をこなすマルチタスク能力があり、それはアピールポイントです。
実務経験があれば、どんな部署でどういった仕事をしていたのか、細かく書き出してみてください。その経験を活かせる資格を選ぶことが、稼げる最短ルート。60歳を過ぎてからチャレンジしても、月収30万円以上を目指すことだってできます」
結婚や育児を機に若いときに仕事から離れた人や専業主婦は、自分はキャリアがまったくないと思うかもしれないが、主婦経験だって立派なスキルだ。毎日の食事作りや子育ての経験は、関連する資格を取得することで強みになり、仕事に活かせる。
さらに、60歳を過ぎた女性だからこそ持てる武器がある。結婚やご近所付き合い、親の介護や看取りなど、豊富な人生経験で培われた“人間力”だ。
「人と関わる仕事は、こまやかな気配りが求められます。そういった人間力を活かせる仕事は、仕事のAI化が進んでも残る領域です。60歳を過ぎて資格を活かして働くなら、若い人にはない人間力を発揮できる資格が収入につながると思います」
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