「延命のために受けたのですが、がんが消えてしまい、本当に驚きました」
宮城県在住の原田幸三さん(仮名・75歳)は、心臓の手術を受けた半年後の検診で偶然、がんが発覚した。
「術後検診で大腸にがんがあることがわかりました。しかも、肝臓にも転移していました。医者から、大腸のがん細胞は手術で摘出できるけど、肝臓は数が多いので手術は難しい。抗がん剤治療を行うが、抗がん剤だけでは、がんは消えないだろうと告げられました」
命の危険を感じた原田さんは別の治療を探したという。
「すると息子がこの治療法を教えてくれたので、迷わず選択しました」
治療後に行った手術で摘出した肝臓のがん細胞を調べると、死滅していたという。
「摘出されたがん細胞は生きていることがほとんどで、死滅しているのは珍しいのだそうです。NKT細胞による効果を実感した瞬間でした。それ以降は抗がん剤治療も受けず、がんは再発していません。いまは元気はつらつです」
余命5か月の患者が3年弱生きたケースも
この2人が高い治療効果を得たのは偶然ではない。この治療法のベースになったNKT細胞を使った治療法は、実際の臨床試験でも効果が出ているのだ。
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