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近代日本の誕生に大きく貢献した武士・坂本龍馬。妻のお龍と霧島連山の主峰・高千穂峰に登頂した一連の行程が「日本初の新婚旅行」だといわれている。
鹿児島県霧島市役所のホームページにも『龍馬・お龍日本最初の新婚旅行地霧島市』と記載されているが、その実態はどのようなものだったのだろう。
新婚旅行の歴史
「坂本龍馬は伏見の寺田屋で幕吏の襲撃を受けた際に、薩摩藩邸に逃げ込みました。そのときに出会ったのが妻のお龍で、それがきっかけで仲が深まり結婚に至ります。その後、刀傷を癒す目的もあり、お龍とふたりで鹿児島へ旅をすることになりました。
現存する資料では、この旅行が厳密な意味で“日本最初の新婚旅行である”とは断言できませんが、日本の新婚旅行を考えるうえでのエピソードとしてはおもしろいですね」
そう教えてくれたのは、千葉商科大学でブライダルサービスを専門に研究している今井重男さん。それでは、日本における新婚旅行はいつぐらいから始まり、どのような変遷を遂げてきたのだろうか。
「明治維新以降、西洋文化を紹介する訳報のようなものが出てきたのですが、そのなかにハネムーンを意味する“ホネームーン”という語が散見されます。
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