相談で最も多いのが、この“やめたい”という相談です。しかし、そこで事務所側が、“契約の縛りがあるからやめられないよ”、“やめるなら何年間は活動できないよ”、“契約の途中でやめるなら違約金が発生するよ”といったことを言い出すのです」
契約書はLINEやインスタのメッセージで
もちろん健全に運営している事務所もあるが、悪徳事務所も少なくないという。
闇営業が問題になった当時、芸能事務所とタレント間で、“契約書がない”ことが問題に上がった。それはライバー事務所でも……。
「ライバーというのは、“新しい職業”であることもあり、事務所に所属する際、契約書などきちんとした書面がないことがすごく多いんですね。ライバー事務所によるスカウト自体も、LINEやInstagramのメッセージで行われていることも多々。契約という大事な話が、それらのメッセージで行われており、書面に残されていない。
私が見たやり取りを例に出すと、“配信頻度のノルマがあります”、“ノルマを達成しないとこうです”といったことを、LINEで簡単に済ましている。そして“これでよければ返信ください”というような流れですね。報酬なども大事な話ですが、それ以外の負担などについて事前に決めておかなくてはならない話を決めないまま、事務所に所属した形となっているという状況がある。
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