(50代女性)といった支持を集めた、清張初の長編推理小説にして社会派ミステリーの代表作『点と線』(テレビ朝日系)。
時刻表トリック、刑事が捜査のために各地を回る、といった要素が詰め込まれた本作は、トラベルミステリーの先駆的作品と呼ばれ、この作品を機に清張ブームが沸騰する。意外なことにテレビドラマ化は、’07年の一度だけ。しかし、主演を務めたビートたけしのインパクトもあって、読者の多くが票を投じた。この作品の脚本を手がけたのも竹山さんだ。
「この作品に出演した市原悦子さんは、たけしさんと共演することをとても楽しみにしていました。どんな芝居をされるのか興味津々だった。後日、市原さんに感想を聞くと、彼の『何にもしないうまさ』をしきりに話していた。何もしないことはなかなかできない。そう彼女は舌を巻いていた」
そして、3位に名を連ねたのは、「魔性の象徴的女性像」(50代女性)、「女性が権力のある男性を手玉にし、のしあがっていくところ」(40代女性)と、多くの女性票を集めた風俗サスペンスの名作『黒革の手帖』だ。「米倉涼子の悪女っぷりがよかった」という声が多いように、今作は女優・米倉涼子の魅力が炸裂。
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