しかし、杉並区荻窪福祉事務所はこの申出書を受け取ることすら拒否し「どうしても提出するなら保護の申請はできない」と虚偽の説明をした上、イジメのように高木さん一人を面談室に放置したりした。
高木さんは、申請後も扶養照会の拒否を表明、懇願し続けたものの、ついに11月には地方に住む両親に扶養照会通知が送られてしまう。
生々しい経緯については、過去記事を読んでほしい。
【実録】生活保護申請者の「扶養照会拒否の申出書」を受け取らず、照会を強行した杉並福祉事務所の冷酷
【衝撃発言】生活保護申請で扶養照会拒否の申出書を受け取らなかった、杉並区の呆れた開き直り
扶養照会は保護の要件であるかのようなHP説明
杉並区のホームページの「生活援助」の中の「よくある質問」のページには、2022年3月末まで「保護を受けるための要件はありますか?」という質問に、「親・きょうだい・子どもなど扶養義務者からできる限りの援助を受けるようにしてください。」と、「要件」として挙げていた。
国は、扶養照会の位置づけを「保護に優先されるもの」としており、「要件」とも「前提」とも定めていない。
これが杉並区の認識だったのだとしたら、職員はただ上の指示どおりに動いていたのかもしれない。
…