と次々にスルーされる深刻な問題の数々に、まるで昭和にタイムスリップしたかのような、あるいはどこかの独裁国家に不時着してしまったかのような錯覚に陥ってしまう。
杉並区側が「問題ない」というこれらの問題には、もちろん多額の税金が使われている。問題ないかどうか決めるのは杉並区でも杉並区長でもなく、杉並区民だろう。
区議会での区長の発言
話を本題に戻す。
3月9日の予算特別委員会ではくすやま議員に加え、奥山たえこ議員も本件について質問してくれている。そのときに田中区長が口を挟んで「委員長のお許しをいただいて」と前置きして意見を述べている。発言内容には「基本的に扶養照会はする」という姿勢が透けて見え、厚労省の通知はまるで反映されていない様子だ。
区長は最後に、こうおっしゃっている。
「ですから、一方的な言いぶんだけで議論を進める、役所が絶対悪いんだというような進め方、言い方というのは、もうちょっと配慮していただけないかなと。でないと、現場の職員が非常に精神的に追い詰められるような状況になりますから、そこは奥山委員も少し分かっていただきたいというふうに思います」
申し訳ないが、それはこっちのセリフである。
…