
フリーアナウンサー町亞聖さん撮影/渡邉智裕
母親代わりとして家事をこなし、きょうだいの学費や母親の医療費のために奨学金をもらいながらアルバイトをした大学時代。そんなときによりよい福祉に貢献したいと目指したのがアナウンサーという仕事だった。華やかな放送業界で活躍しつつも両親の介護にプライベートを捧げ、家族介護や福祉社会の問題をライフワークにするようになった彼女の軌跡をたどる。
日本テレビの“顔”として活躍
町亞聖。この名前と顔に見覚えのある方も多いだろう。そう、彼女は以前日本テレビの局アナとして全国に知られた存在だった。
新人ながら福留功男アナとの掛け合いが人気だった『いつみても波瀾万丈』はじめ『TVじゃん!!』『ホンの昼メシ前』など、バラエティーからニュース、スポーツ番組まで日本テレビのいくつもの番組の“顔”として活躍した。その後、報道局に異動になり、記者としても活躍。
2011年に日本テレビを退社、フリーになってからも、TOKYOMX『5時に夢中!』『ニッポン・ダンディ』などのメインMC、また文化放送、ニッポン放送などのラジオ番組でもMCを務めている。
本業だけではない。若くして母親の介護を経験した彼女は、「家族介護」
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