
GoToトラベル事業公式サイトのHPより
2022年6月15日、岸田文雄首相はこれまでの「県民割」の範囲を全国に拡大する方針を示し、17日に観光庁が詳細を発表。通称「全国旅行支援」という県民割の全国版のような旅行割引キャンペーンが早ければ7月前半からスタートする。
その一方で「Go Toトラベル」の再開は先送りされた。全都道府県民が使える割引キャンペーンなら「それはもはやGo Toトラベルなのでは?」という声が聞かれるなか、専門家に全国旅行支援とGo Toトラベルは何が違うのか、話を聞いた。
1人1泊あたり「交通費込みで2万円」が狙い目
「今回発表された全国旅行支援はあくまで都道府県が主体のキャンペーン。国が主導するGo Toトラベルとはその点が大きく異なります」(年間100泊以上旅するトラベラー&ジャーナリストの宮内真人さん、以下同)
主体が国ではなく各都道府県のため、例えばある地域で新型コロナが拡大した場合、その地域のみを知事の判断によって対象外にできるなど、より柔軟な対応が可能になる。利用する私たちにとっての一番の関心事である「旅行代がいくら安くなるのか」という点についてはどうだろう。
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