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ノンフィクションライター・大塚玲子さんが教師たちの本音に迫る『先生のホンネ』シリーズ。今回のテーマは「掃除」。いまどき雑巾掛けは時代遅れ…!? 先生たちが考える、見直すべき点とは?
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学校には、昭和の時代から変わらない懐かしい光景がたくさんあります。これまで取り上げてきた運動会や給食、卒業式など、どれもノスタルジックな甘い思い出として、幅広い年代に共有されているもの。
でも、ハタと立ち止まって考えてみると「それって、本当にいいやり方?」と思うようなことも、実は少なくありません。大人たちは、過ぎ去った学校の思い出をつい美化して考えがちですが、「これぞガラパゴス」みたいなことも、意外とよくあるのです。
今回取り上げる学校の「掃除」も、そのひとつ。先生たちに話を聞くと、「これは考えなきゃダメだよね」というもろもろが、浮かび上がってきました。
家ではクイックルワイパーやルンバなのに
まず、掃除道具の問題があります。学校の掃除といえば、雑巾とバケツに、長い柄のついたホウキを頭に思い浮かべる人がほとんどじゃないかと思うのですが。
「いまどき、日常の床掃除に雑巾を使うお家なんて、あります?」
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