
(左から)クロちゃん、東ブクロ、森田哲矢、ヒコロヒー
“クズ芸人”ブーム以前からクズっぷりをテレビで発揮していた安田大サーカスのクロちゃん、女性ピン芸人のヒコロヒー、ロケが高く評価されているなすなかにし……。現在、『松竹芸能』所属の芸人たちの活躍が目立ってきている。
ヒコロヒーとコンビを組んで『M-1』にも出場している松竹芸人みなみかわは、他事務所である千原ジュニアや東野幸治ら大人気芸人たちのユーチューブチャンネルに続々出演、芸人やお笑い好きからの評価が高く、“ブレイク秒読み”といった状況だ。しかし、松竹という事務所は、所属芸人に「松竹だと売れない」と自虐ネタにされ、他事務所芸人には「松竹には行きたくない」などと言われてきた。
「松竹の芸人が低く見られることがあるのは、ひと昔前の大阪でそういう風潮があったからではないかと思います」
そう話すのはお笑い評論家のラリー遠田氏。
劇場の不在、ダウンタウンの影響で
「大阪のお笑い界は長年にわたって吉本興業の一極支配のような状態にありました。特に’80〜’90年代には、ほかの事務所の芸人はなかなか活躍の場が与えられなかったり、見下されたりすることが多かったようです。
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