2018年8月4日 11:00
増える相続トラブル…まず親に「遺言書」書いてもらうには
「日本には遺言書を残すという文化が浸透していないのが、根本の問題。遺言書については、相続争いなどデメリットばかりが注目されますが、“人生の棚卸しになる”“作ったあとは自分も家族もスッキリする”といったメリットが多い。遺言に関する本やセミナーに参加してもらうなど、子は親に対して、書く“きっかけ”を作ってあげるというスタンスが大切だと思います」
2人がすすめる遺言書作成への第一歩となるのが、次の「財産チェックリスト」だ。
【現金】
□いくらか
□どこにあるのか
【預貯金】
□どの金融機関の口座にあるか
□いくらあるか
□通帳や印鑑の保管はどうなっているか
【株・有価証券】
□何がいくつあるか
□証券はどこにしまってあるか
□どこの証券会社と取引しているか
□時価はいくらか
【車】
□どこに何があるか
□評価額は
【骨董品・美術品・貴金属類】
□どこに何があるか
□評価額は
【生命保険】
□どこの保険会社に加入しているか
□証券はどこにしまってあるか
□契約内容は
□死亡保険金の受取人はだれか
【不動産】
□どこに何があるか
□評価額は
【負債】
□いくらあるか
□どこから借りているか
「遺産となるもののリストを作っておけば、負債も含めて、わが家の財産の現状が把握できて、この先にどんな準備や手続きが必要かも見えてきます。