くらし情報『東京医大卒業生語る教授暴言 入学後も学内で女性差別が横行か』

2018年8月8日 06:00

東京医大卒業生語る教授暴言 入学後も学内で女性差別が横行か

精神科医やコメンテーターとして活躍している香山リカさんも、東京医大の卒業生だ。

「この“得点操作”報道に関しては、私も驚いています。私が大学に在籍していたのはいまから35年以上前ですが、私の学年は女性も多かったのです。医学部ですと女性は1割程度というのが一般的でしたが、私の同級生は120人中30人ほどが女性でした。教授たちも『患者さんは男女半々なんだから、医者も男女半々いたっていいし、むしろそうなるべきだ』と言っていて、差別を受けた記憶はありません」

しかし、いざ就職となると事情は異なったという。

「病院で働くために教授に相談しても、女性たちは希望する科に行けない人も多かったのは事実です。例えば外科での勤務を希望しても、『女性医師を受け入れられるシステムや体制がない』といった理由で叶わないケースもありました。また研修医時代に女性たちが『君は結婚したり妊娠したりはしないよね?』と言われることも多かったのです。
男女雇用機会均等法の施行以降、いまはそういった傾向は緩和されていると思うのですが……」
東京医大の不正は氷山の一角ともいわれている。一大学の問題としてとらえるだけではなく、これを機会に医療現場そのものの見直しや改革が必要な時期が訪れているのかもしれない。

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