こちらは本物のメラニア夫人 (写真:ロイター/アフロ)
一国の政府が、1人のアーティストのボイコットを先導する――これも“自由の国”アメリカだからこそ、なのだろうか。
騒動のきっかけはラッパーT.I.が13日朝にTwitterで公開した新曲のMVだった。アメリカ合衆国大統領の象徴とも言えるオーバルオフィス(大統領執務室)を模したセットで、「REALLY I DON’T CARE. DO U?」と背中にプリントされたコートを着た女性が、デスクに座るT.I.に見せつけるようにストリップを躍るというものだ。
このコートは今年6月、ファーストレディのメラニア夫人が、不法入国した親から引き離された子どもたちが収容されているメキシコ国境近くの施設を視察に訪れた際に着ていたもの。「私は全然気にしない。あなたは?」と読めるプリントは、その施設の持つ意味にあまりにも相応しくないと当時大いにバッシングを浴びた。
これを受け、ファーストレディのスポークスパーソンを務めるステファニー・グリシャムは、TwitterでMVを紹介するツイートを「#boycottT.I.(T.I.をボイコットしよう)」