2018年12月13日 11:00
貯蓄型保険を“お金の専門家”が「メリットない」と断言する理由
とバッサリ。
「私が加入した’88年は、予定利率が5.5%という時代でした。払い込みが終わったいまでも、貯金として増え続けています」
たとえば、大手保険会社A社の現在の予定利率は0.85%……。予定利率が低ければ低いほど、保険料は値上がりする。もし、荻原さんと同じ保険に契約した場合、同じ保険金であるにもかかわらず、保険料は2.5倍にもなる計算だ。
「いまは、それくらい利率が低すぎるので、貯蓄型の商品を選ぶのはばかばかしい。まだ、現金で貯蓄を持っていたほうがいいくらいです」(荻原さん)
いま掛け捨てに加入している人は、そのままでよさそうだ。もし利率が大幅に上がるようなことがあれば、「そこで初めて終身への乗り換えを考えればよい」と森永さんは添える。
「外貨建ての貯蓄型商品もありますが、加入を検討したことはありません。外貨建ての保険商品より、外国株式や外貨預金のほうが、自分の判断でリスクリターンの判断をすることができるため、保険では不自由です。どうしても保険で貯蓄を考えるなら、年間8万円という生命保険料控除の対象になる金額までにすべきでしょう」(風呂内さん)
同じく“掛け捨て推奨派”の横山さんが、ある保険商品について教えてくれた。