2019年1月18日 11:00
SUGIZO「居場所を探して…」紛争地や難民キャンプへ赴く理由
年上の元モデル女性との結婚が25歳。しかし、これも安定した生活にはつながらなかった。
「僕は相手に気を使ってしまうタイプで、それは当時の妻にも同じでした。つまり、子どものころの実家での生活の繰り返しになっていて、家庭で一緒にいて安心感とか自由な気持ちを持てなかった」
またしても孤独感を深めていくSUGIZOさんだったが、ただ一つ、結婚後に「救い」を得た。それが’96年春に生まれた長女の存在だ。
「娘の誕生とともに、まず食に、続いて環境問題について真剣に考えるようになりました。それまでは典型的なすさんだロッカーの生活でしたから、自分でも不思議なほどの劇的な変化でした」
長女が2歳のときにコソボ紛争が起きて、子どもを含む難民の悲惨な姿が連日、報道された。
「僕の娘と同年代の子どもたちが被弾して命を落としたり。
北朝鮮の飢えた子どもたちの映像が報道されたのも同じころでした。それを見て、わが子だけじゃなく、世界中の子どもたちが、ちゃんと祝福されて生きていかなきゃいけないと強く思い始めたんです」
このころから、アフリカなどの子どもたちの支援を始めている。
’99年の離婚に続き、3年後には別れた妻子がロサンゼルスへ移住。