くらし情報『「被曝に関するウソあり」東大名誉教授論文を先輩学者が指摘』

2019年2月15日 11:00

「被曝に関するウソあり」東大名誉教授論文を先輩学者が指摘

「被曝に関するウソあり」東大名誉教授論文を先輩学者が指摘


「とても頭の切れる方でした。だから、あの早野龍五氏が原発事故や被曝についてツイッターで発信していると知り、注目していたんです」

こう語るのは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の物理学者、黒川眞一名誉教授。

黒川さんは伊達市民の個人被曝データに関する論文について数々の誤りと問題点を指摘している。その論文の著者は東京大学名誉教授の早野龍五氏。共著者は福島県立医大講師で、伊達市の市政アドバイザー・宮崎真氏だ。

黒川さんは40年ほど前、早野氏と共に素粒子物理学の研究をしたことがあるという。ところが早野氏が14年に出版した『知ろうとすること』(新潮文庫)を読んで仰天した。

「彼はこの本で、あきらかにいくつかのウソを書いていた。
たとえば、『福島原発事故のときより大気内核実験のころのほうが、放射性降下物は多かった』と述べている。しかし、私がデータを調べたら全く事実と異なっていました」

こうした経緯から、早野氏が福島県伊達市民の被曝に関する論文を出す、と聞いた黒川さんは不安を感じていた。

伊達市では、仁志田前市長が11年からガラスバッジと呼ばれる個人の線量を累積する線量計を、子供を中心に配布。

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