くらし情報『成河が精神科医役に挑戦「人間ってわからないことだらけで」』

2019年3月18日 06:00

成河が精神科医役に挑戦「人間ってわからないことだらけで」

患者も医者も、人間ってわからないことだらけで」(成河・以下同)

クリスは境界性人格障害のために入院していたアフリカ系の青年。治療を終えて退院の準備をしているが、ブルースは彼を退院させるのは今はまだ危険だと考え、ロバートと意見が分かれているのだ。

「病院や疾患というのはあくまで題材であってね。人間の善意がのちに悪意に反転していく。それが起きるパワーバランスを、見る側が日常のどんな事象にも置き換えられるように描いています。子どもをめぐっての夫婦げんかや、生徒をめぐる教師同士の対立にも見える。社会や人間関係を考えるときに役立つはず」

後半、医師と患者の立場が逆転する展開も。気がつくと見る者は混乱の中にいる。


「あえてどっちがどっちか、わけがわかんない状態に引き込みます。現代の僕たちの正常と異常の境界線って曖昧だよね。鍵をかけたか、テレビを消したか、家を出てから気になって確かめに戻ることとか誰にでもあるでしょ?病気との境界を調べ始めると興味深いなと」

演劇として客観的に眺めると、人間性や、力関係がリアルに浮かび上がってくる。「コメディタッチなところもあるので、精神科病院という背景などを忘れて、あ、こういうことあるなぁ、と笑いながら見ていただけますよ」

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