2019年4月15日 06:00
高良健吾 熊本地震から3年「地元の人は明るくカッコつける」
だけど、この映画はもっと泥くさくリアルでいこうと。現場で初めて型がついて本番もほぼ1回。覚えられるかという緊張感がすごかったですね。絶対的なルールは『切る前に相手に必ず声をかける』こと。忘れたら声が聞こえた方向に向かっていく。そのこなれていない感じが、不思議と真剣と真剣の命の取り合いに見えるんですよ」
スタッフには中島が大阪芸術大学教授時代に育てた映画人や、東映京都のベテラン勢が参加した。
「監督のためにという思いをすごく感じる現場でした。東映京都の人たちって自分たちの歴史にプライドがある人が多くて、もう仕事人って感じでやることが早い。
僕はそれがすごく好きです」
本作の公開は、高良の郷里で熊本地震が発生してから丸3年となる時期だが、今の思いは……。
「地元に帰って思うのは、熊本の人は明るいなと。ちゃんとカッコつけるというか、人を心配させない、災難や苦労を笑いに変える力というのがまだ残っている。それが熊本のいいところでしょう」
熊本県民の気質と多十郎の「カッコつけ」には通じるものがある。そこには高良の中の「秘めた思い」も宿されているのではないか。
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