くらし情報『林眞須美死刑囚の長男「母を見殺しにして幸せになれるか」』

2019年4月25日 06:00

林眞須美死刑囚の長男「母を見殺しにして幸せになれるか」

さらに、林夫妻が以前より保険金詐欺で億単位の金を手に入れていた事実も判明。弁護側は無罪を主張したが、一審、二審は死刑判決。最高裁でも’09年4月に死刑が確定。同年7月に再審請求を申し立てたが、’17年3月に棄却されている。

こうして彼女は、戦後日本で11人目の女性死刑囚となり、裁判を通じてなお、「動機は不明」のままであることも多くの憶測を呼び、事件は、平成の犯罪史に代表するものとなった。

「なんとか、ここまで生きてこられました」

絞り出すようにして語るのは、林夫妻の長男の信一さん(31・仮名)。身長は182センチあり、男性ファッション誌から抜け出してきたような端正な顔だちをしている。

「施設にいたときは、林眞須美の子どもということで、ひどいいじめがありました。
父が出所したのが、高校卒業の年。学校までマスコミが押しかけてきましたが、なんとか卒業しました。ただ、卒業後に行くあてがなくて。施設を出たら、寝泊まりする場所がない。駅の障害者用トイレや公園で野宿もしました」
やがて姉のアパートに住所を移して、アルバイトを始めた。

「居酒屋のバイトで、胸の名札を見て、林眞須美の子どもだと目ざとく気付くお客さんもいました。

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