2019年5月15日 11:00
令和の年金術「パートでも厚生年金で将来の受給額を増やす」
「500人以下の企業でも労使間で合意すれば厚生年金に加入できますし、今後も条件がますます緩和される見通しです」
厚生年金は、企業が半額負担してくれるというメリットがあるうえに、70歳まで加入できる。
「当然、保険料を払う必要がありますが、年金受給は一生涯です」
【受給術2】繰り下げは手取りで考える
「年金受給を5年遅らせれば、年金は42%増」。そんなうたい文句を見たことがある人は多いだろう。
「確かに額面では、そうなりますが、手取りでいうと、正しくありません。なぜなら、年金受給者も税や社会保険料の支払いが義務付けられているからです」
厚生労働省の厚生年金受給者のモデルケース月額15万6,496円(平成31年度・男性)で計算した場合、65歳の平均的な年金額は約188万円。1カ月遅らせるごとに0.7%増えるから、70歳まで繰り下げで、42%増の約267万円。だが、手取り額だと約225万円と、35.8%増だ。
「現在、検討中といわれる75歳で受給開始にした場合、現行ルールでは手取りが289万円(増減率0.7%で試算)となります」
繰り下げを検討している人は、増加率での単純計算ではなく、手取り額で人生設計をしてほしい。
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