2019年5月23日 16:00
1年以下の懲役も!「チケット不正転売禁止法」違反にご用心
不正転売することと、不正転売を目的として譲り受けることが禁止されるため、前出の主婦の方のように『3割乗せて』譲った場合は違法となります」
経済評論家の加谷珪一さん、松下さんに、この新法の「素朴な疑問」に対して詳しく解説してもらった。
【公式以外のオークションサイトでの購入は?】
組織委広報担当によると、現段階で、メルカリ、楽天、Yahoo JAPAN!、チケットストリートは、東京2020大会関連のチケットは扱わないと意思表示をしているとのこと。
この主要サイト各社の動きによって、「定価を上回る五輪チケットの取引をするオークションサイトは少なくなるだろう」と見ている加谷さん。
「違法なサイトは減るでしょうが、心配なのは、五輪チケットの『振り込め詐欺』が横行すること。今回のアクセス状況を見ても人気チケットはかなりの争奪戦です。たとえば『公式サイト以外の唯一の正規の入手ルートです』などとうたうメールが届いたら、通常なら信じない人も、喉から手が出るほど欲しいチケットを前にして、冷静さを欠いてクリックする人がいないとも限りません」
【知らない人から買ったチケットでも入場できる?】
「五輪のセキュリティ体制がどれほど厳しいかまだわかりませんが、今後は、そのほかの興行でも、“購入した本人”でないと、入場を拒否されるケースが増えてくると思います。