2019年5月31日 11:00
2千万円なら130万円の損も…退職金は「一括受け取り」が正解
、退職金が人生最後で最大級の収入であることは今も昔も変わらない。
それだけに、一歩選択を誤れば、老後の生活を大きく変えてしまうのだという。
たとえば退職金の受取り方法。サラリーマンの場合、「まとめて“一括”でもらう」「分割して“年金”方式で受け取る」「一時金と年金方式の併用でもらう」など受取り方法はいくつかのパターンがあり、選択の自由度は勤務先によって異なる。
退職金は、どう受け取るのがお得なのだろうか?
「“年金”は、勤務先が運用し続けてくれるので『額面収入』は“一括”よりも利息分だけ多くなります。ところが『手取り額』で見ると、実は“一括”のほうが、得になることが多いのです」
そのカラクリは税金と社会保険料にあるという。
「実は退職金を“一括”で受け取った場合、勤務年数に応じた非課税枠があります。大卒で38年間勤めた場合、2,060万円までは税金がかかりません。
この範囲内なら、退職金の額は、そのまま手取り額になります。仮に非課税枠を超えたとしても、超過分の半分しか課税の対象にはなりません。退職金を一括で受け取る場合、納税者にとって有利な税制になっているのです」
一方、年金として分割で受け取ると、毎年の収入が増える分、税金(所得税と住民税)