2019年6月6日 16:00
タレント・高橋里華が語る義父母との同居「はじめは家出も」
「料理はほぼ義父母の好みどおりの味になったころ『ありがとう』とねぎらいの言葉をもらえました」
こうしてようやく“義父母流”が板についてきたころ、義父の物忘れが激しくなる。
「最初は年相応なのかなと思いましたが、温厚な義父にはありえない暴言を吐くようなことが増えて。義母に促され、受診しました」
脳神経外科ではレビー型認知症と診断された。その後悪化していったのは、肝硬変を患っていた義母が’17年に他界したころからだ。
「『ばぁさんどこへ行ったんだ』と探すのです。『ばぁばは亡くなったでしょう』と告げると、悲しい顔をして。時がたつとまた探すことの繰り返し。つらかったですが、認知症といってもごまかすことはしないと決めて向き合っています」
義母の看取りでは「酸素吸入をせず、管もつけずに逝かせてね」という本人の意志を尊重することができた。
そして、ギリギリまで自宅で過ごし、最後の食事は里華さんのこしらえた懐かしい郷土料理を、義母に食べてもらえたことを誇りにも感じているそうだ。
どうしてそこまでできるの?という質問をされることがあるというが、「何かを工夫して、克服していく先にある達成感が好きなんです。