2019年6月13日 16:00
なぜ華僑のエリートは声が小さいのか、専門家語る財テク奥義
小さい声を聞き取るには、聞く体勢にならないと聞けない。そうやって自分の価値を相手に感じさせるんだよ。自分の価値が上がれば、お金が自然に集まってくるからね」
小声こそ、お金に好かれる華僑の奥義なのだ。
■率先して“おごる”
「日本人が会食したときの基本は割り勘。これを華僑は『お金に好かれるチャンスを放棄している』と、よく言います。実際、華僑の間で割り勘にするところを見たことがありません」
これは女性同士の会食でも同じ。
「今回は私が出すから、つぎはあなたが出してね。おいしいものを期待してるわ」と、率先して、全員分を支払うのだとか。
「おごることで、今度はおごらなきゃと、また会う機会ができる。そうやって会食の回数を増やす理由づくりが“おごる”という行為。人間関係がお金を集めてくると考える華僑らしいやり方です」
■“メール”には頼らない
「これだけインターネットやスマホが普及した今も、華僑の人は基本、連絡を取るときに直接会うのが第一で、第二は電話。メールはほとんどしません」
こう大城さんは断言する。
「まず相手に、わざわざ会いに来てくれたという借りを作らせること。こうした気持ちの貸し借りがお金を招くと考えているのです」