くらし情報『真宗大谷派の尼僧姉妹 DV夫から離れ“命にめざめた”瞬間』

2019年6月15日 16:00

真宗大谷派の尼僧姉妹 DV夫から離れ“命にめざめた”瞬間

「私たち姉妹は、2人ともシングルマザーなんです。姉も私も、夫からDVやモラハラを受けて離婚しました」(史さん)

石川県西照寺の住職の娘として生まれた2人。当時の夫婦生活を、史さんが振り返る。

「夫婦で実家のお寺に入ったのですが、夫からは『おまえがいなくても、この寺は成り立つ。おまえは黙って飯さえつくっていればいい』と言われ、暴力をふるわれることもよくありました。私さえガマンしていれば、と自分を押し殺す日々でしたが、小学1年生の子どもですら夫に殴られ、壁まで吹っ飛んだのを見たとき、このままじゃいけない、って思ったんです」

「ママ、パパと解散(離婚)していいよ」と、言う子どものひと言に背中を押された史さんは、離婚を決意。2年間に及ぶ裁判ののち’13年に離婚が成立した。

「DVやモラハラを受け続けているなかで、自分なんかいなくてもいい存在だと思っていたんです。
でも、私自身が自分を大切にし、輝いていなくては子どもを幸せにできないと気付きました」

彼女たちが披露した歌が説いているように、まさに“命に目覚めた”瞬間だった。

ひのう姉妹はトップバッターとしての出場だったが、バラード調で歌い上げられた『今、いのちに目覚めるとき』を、涙ぐんで聴き入る観客の姿も。会場全体は彼女たちからの愛に包まれた――。

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