くらし情報『父からの性虐待、母が全力で守ってくれたら――』

2019年7月29日 11:00

父からの性虐待、母が全力で守ってくれたら――

父から受けた性虐待で、もっとも古い記憶は4歳ごろのもの。

「母が留守のとき、父はじゃんけんゲームをしてくれました。私が勝ったらおやつをもらえて、父が勝ったら私の股間をなめるんです。くすぐったくて嫌だったけど、お菓子がもらえるからがまんしていました。母には言うな、と言われていました」

さらに、ゆかりさんが小学生になると、父はゆかりさんを海や山に連れていき、裸の写真を撮った。

「『子どもの裸はけがれなくてきれいだから』と。私が嫌がっても父は聞いてくれません。母も、その場にいたけど、『撮ってもらいなさい』と父の味方でした」

父は、ゆかりさんが言うことを聞かないと、すぐに怒鳴ったり、ときには体罰を加えたりした。
父の暴力は、母にも向けられた。

「父は、私が言うことを聞かないと、『おまえの育て方が悪い』と言って、すぐに母を怒鳴るんです。だから母は、泣きじゃくる私のお尻を自分も泣きながらたたいたり、火を消してまだ熱いマッチ棒を、私の手に押し付けたりしたこともあります」

子どもながらに、<母は、どうして父の言いなりなのか。母のような自立できない女性になりたくない>って思っていたんです」

ゆかりさんが小学5年生になるころには、父の性虐待はエスカレートしていった。

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