くらし情報『肉厚マダイにグルテンない小麦 食卓に迫る「ゲノム編集食品」とは』

2019年8月28日 11:00

肉厚マダイにグルテンない小麦 食卓に迫る「ゲノム編集食品」とは

SF小説に出てきそうなゲノム編集食品は、アメリカばかりの話ではない。〈ゲノム編集食品今夏にも流通厚労省が了承〉(3月18日付日本経済新聞)と報じられるほど、日本の食卓にも迫っているのだ。

それでは、どのような食品が、私たちの口に入る可能性があるのだろうか。

「すでに存在しているのは、アメリカでは、植物の細菌性の病気への耐性が強く、高いビタミンCが含まれるおおぶりのトマト、セリアック病の原因であるグルテンを少なくした小麦、中国ではストレスに強く、通常と比べ25〜31%も収穫が増える米など。アメリカの、変色せずに長持ちするマッシュルームは市場に出回る準備が整い、FDA(食品医薬品局)の承認待ちの状態です」(大西さん)

将来的に流通の可能性のある研究中の食材には、カフェインを除去したコーヒー豆や干ばつ耐性、除草剤耐性を持つ大豆などがある。

一方、日本の大学などの研究機関でも、通常の1.5倍も成長する“肉厚マダイ”や、驚いて養殖場の壁にぶつかり衝突死しない“おだやかなマグロ”、アレルギー物質を少なくした卵を産むニワトリなどの開発が進んでいるという。「ゲノム編集技術を使えば、作物がより多く収穫できるようになり、さらに深刻になるという食料問題を解決できるかもしれません。

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