くらし情報『アレルギー発症を識者が示唆「ゲノム編集」安全審査ない可能性』

2019年8月28日 11:00

アレルギー発症を識者が示唆「ゲノム編集」安全審査ない可能性

現在、ほとんどの作物・家畜のゲノム情報は解析がされており、30~40%という高い確率で、狙った遺伝子に変異をもたらすことができています」

SF小説に出てきそうなゲノム編集食品は、アメリカばかりの話ではない。〈ゲノム編集食品今夏にも流通厚労省が了承〉(3月18日付日本経済新聞)と報じられるほど、日本の食卓にも迫っているのだ。

「ゲノム編集技術を使えば、作物がより多く収穫できるようになり、さらに深刻になるという食料問題を解決できるかもしれません。温暖化の影響で作物の新たな病気が大流行しても、すぐに病気に強い新たな品種を作ることもできるでしょう。ゲノム編集はさまざまな問題を解決する可能性を秘めた革新的な技術ではあるのです。実際に、『クリスパー・キャス9』という最新のゲノム編集技術の考案者は、ノーベル賞受賞が間違いないといわれています」(大西さん)

夢のような新技術だが、心配なのは、その安全性だ。

「遺伝子組み換え食品は、たとえば、作物に動物や微生物などほかの生物の遺伝子を入れます。この“種の壁”を越えることに危険性を感じる人が多かったのですが、一般的なゲノム編集食品では別の生物の遺伝子を入れることはしません。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.