2019年8月30日 06:00
海老蔵 勸玄くんと海外へ…NYオファーで動き出した親子の夢
海老蔵が思い描く夢。その中心にはもちろん、長男・勸玄くんの存在があるという。
「海老蔵さんが父と07年にパリ公演で演じたのは、『勧進帳』。成田屋のお家芸で、彼にとって思い入れの深い演目。そして実は、勸玄くんの“勸”の字は『勧進帳』から取ったものです。團十郎さんは勸玄くんが誕生する約1カ月前に亡くなりました。海老蔵さんは『亡き父の思いを受け継いでほしい』と願って名付けたのだと思います」(梨園関係者)
勸玄くんは、そんな父の期待以上に成長している。
「先日行われた七月大歌舞伎では、『外郎売』に挑戦。
6歳にして、4分間に及ぶ早口言葉をみごと成功させました。また公演期間中には海老蔵さんが急性咽頭炎のため休演しましたが、その間も彼が舞台を立派に務めあげたのです。練習中には演技に納得がいかず、悔し涙を流す一面もあったといいます。そんなストイックな姿勢に、周囲も『もう立派な歌舞伎役者だ』と言って絶賛しています」(前出・梨園関係者)
親子で舞台に立った“思い出のパリ公演”から15年――。團十郎さんから海老蔵へ、そして勸玄くんへと思いは受け継がれている。
「海老蔵さんのスケジュールは、2年先までほとんど埋まっています。