2019年9月9日 11:00
中川翔子 中学時代のいじめで感じた「オトナへの不信感」
すると翌日には、中川の靴箱がさらにボコボコにされていた。
「自分が殴られたかのように傷つきました。そしてとうとうある日、靴箱から靴がなくなって。そんな“べたないじめ”に自分が遭うなんて認めたくない。でも靴はない。パニックになって必死で捜したけど見つからなかった」
靴がないと帰宅できない。もう先生に言うしかなかった。
「靴が盗まれるまでのいきさつを説明しているうちに、悔しさと悲しさで涙が止まらなくなって、先生は『じゃあこれを履いて帰りなさい』と、新品のローファーを手渡してくれました」
これでいじめっ子に先生が注意してくれるかもしれない。
そう思ったのもつかの間、その先生に職員室に呼ばれ、こう告げられた。
「『中川、こないだのローファー代、早く払ってくれないかな』と。意味がまったくわからない。『盗まれた被害者がなんで?加害者が払うべきじゃないですか!』」
すると先生は「そうかもしれないけど、ローファーは学校のものだからお金を払ってもらわないと困る」と答えたという。「先生が気にしているのは、いじめじゃなくて経費だ。私へのいじめも、見て見ぬふりをしている。もう、ダメ。大人も信用できない。