2019年10月10日 11:00
人間関係の悩みを解消する会話術「“否定の意見”は絶対NG」
を満たしてあげる必要がある。
「私たちの感情は、本能的な欲求と密接につながっています。アメリカの心理学者のマズローによれば、その欲求は5つ。生命維持のための『生理的欲求』、体と心の安全を守りたい『安全の欲求』、他者と関わりたい『所属と愛の欲求』、他者から価値を認められたい『承認欲求』、能力を発揮して創造的な活動をしたい『自己実現の欲求』です。このうち、『安全の欲求』と『所属と愛の欲求』は安心感、『承認欲求』は、自己重要感という感情で満たすことができます」
星さんが考案する会話術は、どのタイミングでどんな伝え方をすれば、相手にこの2つの感情を与えられるのかを、科学的な根拠に基づきマニュアル化したものだ。
「相手と会話していて意見が食い違ったとき、第一声で『それは難しいよ』『それは違うと思う』などと意見を否定されたら、どう感じますか?安心感が損なわれ、傷ついたと感じるのではないでしょうか。人と関わるときに絶対してはいけないのは、相手を否定することです」
強い感情はとくに記憶に残りやすく、否定されたときの負の感情はいつまでも相手の中に残る。すると人はその記憶から、再び傷つくことを無意識に避けるようになる。