くらし情報『「僕は海洋散骨がいい」多様化する“お墓事情”(JINSEIのスパイス!第48回)』

2019年10月15日 17:00

「僕は海洋散骨がいい」多様化する“お墓事情”(JINSEIのスパイス!第48回)

「もしもの時があったら墓は作らないでほしい」と僕は息子に言い続けています。僕の骨は粉末になるくらい強い火力で焼いて、残ったものは海に撒いてくれと頼んでいます。僕が息子とよく2人で訪れる海があるのです。「海に散骨すれば、いつでもパパと会えるよ」と教えてきました。息子はよく理解してくれています。離婚の後、僕らは世界中の海を旅してきました。2人の年齢差は45歳、どんなに僕が頑張って生きても長く一緒にはいられないのは明白です。ですから、フランスで生きる彼が僕の魂にすぐにふれられる場所に埋葬されたいわけです。
ハワイなど、国や地域によっては散骨業者を通して海に撒くことが法律で認められています。そのことは拙著『日付変更線』で詳しく書きました。

さて、奥様の場合ですが、永代供養というのをご存じですか?お墓の継承者がいない方も多く、今のような時代は無縁仏も増えています。要は継承できる人が何代まで続くか分からないのが実情なのです。考えてもみてください。地球上には77億以上の人間がいます。全ての人間に墓を作り続けることは不可能でしょう。これが現実でもありますし、永代供養というのは寺院や霊園が継承者にかわって数世代の間(実際にはこれも難しいかもしれませんが、その寺や霊園により一定期間)

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.